インディアンと遭遇。


ここ数日、ネイティヴ・アメリカンについて時間を見つけて調べてる。きっかけはバイトの大学生が、ネイティヴ・アメリカンの特別番組について熱く語りだした今週アタマ。彼にアメリカに行ったコトがあるかと尋ねられ、あると答えたそのときから矢継ぎ早の質問が始まり、そのひとつひとつに答えていく羽目に。なにも調べる義理まではなかったのだけれど。
 ただ私自身、長い間ちょっとネイティヴ・アメリカン、つまりインディアンのことが気になっていた。インディアンの居留地近くに行ったり、大学の講義でインディアンの事例をもとに人類学を勉強したりしたし。何より、そんな話をした帰り、たまたま立ち寄った本屋で開いた雑誌がインディアンの特集をしていて、あぁこれは何かにひっぱられているのと考えた。
何かに導かれる、と言う感覚がときどきあって、それをきっかけに新しい人との出会いとか視点が見えてくることがあると思う。私がこれだけイタリアにこだわっているのも、6年前にイタリアを一人旅したときの偶然の紡いだ出会いが大きいし。
 まだ関心の持ちはじめで、調べものをして具体的に何かがあったということはないのだけど、インディアンの世界観、神話を考古学にもっと生かせないのかな、と思う。たとえば、今言われている縄文時代像というのは私はしっくりしない。火焔土器とか土偶とか、ドラスティックなものが出てくるのに、学問として描かれるその姿は経済効率優先なcoolな社会のイメージが私にはある。
 インディアンの事例を、その世界観、認知体系を、もっと考古学に生かせたらおもしろいのでは?それは西洋にも言えることで、近代のフィルターをかけられて脱落した(私たちから見たら)混沌とした部分を、西洋外の社会から見出してもいいんじゃないかと。
 直感も、時には大事ですよね?