デンマーク風刺画に対する欧州委員会副委員長の声明

 昨日エントリーした風刺画問題。勢いで書いたところもありちょっとまとめきれなかった。

 今日は偶然、駐日欧州委員会代表部のサイトでこの問題に関する欧州委員会副委員長の声明をみつけた。

 バランスの取れた声明で、どっちつかずという意見もあるかもしれないけれど、該当メディアの頭にこうした考えが浮かばなかったのか疑問でならないです。
 以下、その一部を引用します。

この度の議論における私の役割は、世の中にはデリケートな問題があるということ、特に宗教や、我々にとって神聖な理念に関係した問題にはそのような問題が多いということを改めて指摘することにある。従って、個人的な意見としては、問題となっている風刺漫画の掲載はいささか無分別であったと考えている。たとえ風刺の対象となっていたのが、テロリストが自らの大義のために若者を勧誘し、場合によっては自爆テロを辞さないほどの狂信者に仕立て上げることに利用されるような、歪められた宗教解釈であっても、である。

 この後、だからといって暴力的な抗議を正当化するべきでないことも明言しており、自由と対話の場を双方で持つべきことも主張しています。
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