イタリア語の手紙の書き方

イタリア語の手紙の書き方
 3年近く事務の仕事をしていたので、それなりにフォーマルな手紙やFAX、メールの書き方は身に着けていた。
 でも、イタリア語で大学事務所や教授とやりとりをするとなると、まずその書き出しから詰まってしまう。英文と日本語の手紙のあいだに差があるように、イタリア語の手紙の文章もまた慣例の言い回しがある。最近の辞書には基本的な時候の挨拶や書式が載っているのだけれど、それだけでは2、3回もやりとりをすると、またはじめのやりとりのときの言い回しを使わざるを得なかったり。

 そこで見つけたのが、「イタリア語の手紙の書き方」。基本的な書式をフォーマル、アンフォーマルに分け、さらにシチュエーション別に文例を載せてくれているので、目的にあった手紙の例をほぼそのまま使うことができる。くわえてひとつの手紙の例のあとには、さらに文章をゆたかにする表現例がワンフレーズごとまとめられていて、お礼文といったひとつのテーマで何回かやりとりしていてもマンネリにおちいることがなくてすむ。


 ただ残念なことに現在は絶版。アマゾンのマーケットプレイスに出回ることもなく、出版元のナツメ社に問い合わせて返本があった場合連絡をもらえるように頼んではいるものの、2年近くその電話はない。


 国立国会図書館で主要部分をコピーしていたのだけど、やはり現物をもういちど読みたいなと思っていたら、なんと先日、地元の図書館で発見。むこうに送るメールを書く時間を短縮することができた。


 ただ、どうも綺麗にイタリア文が書けすぎているせいか、凝った言い回しでイタリアから返事が来ることがあるのがたまに疵なのだけれど。